報恩講と常燈明のおすすめ
報恩講が近づいてまいります。
一昼夜念仏万灯会という形で参らせていただくようになり七回目になります。
同時に常燈明と常香炉という形でその御火を365日24時間相続させていただいております。
本日はその常燈明に関して触れさせていただきます。
=常燈明のおすすめ=
仏前には恭敬のこころを表す為に、色々なお供物を捧げますが、ことに燈明は仏様の智慧を表し、これを捧げることで自分たちも御法義を体得し、また御法義を伝え来た祖師先徳の御恩、自分たちを生かしてくださるご先祖様やまわりの御恩を憶念するという意義があります。
京都の西本願寺では御影堂の裏堂に不滅の燈明を安置して御法義相続の象徴とされています。
御念仏は闇夜を照らす「ともし火」に例えられていますが、これを常に仏前に掲げ奉ることによって 常に仏恩祖恩を憶念して報恩にいそしむ為の よりどころとして、皆さまに燈明相続のおすすめを申し上げます。
本年も11月6日報恩講を厳修し、年に一度の万燈会ではその大切に護り続ける御火をそこから分燈させていただきます。皆様の大切にしている御心が次世代へご相続され、心に明かりを灯してくださります。日々の皆様のご協力に重ねて感謝申し上げます。本年度も何卒よろしくお願い申し上げます。
願隆寺
住職 石濵 章友